15歳の志願兵 ジュニア版

あまり思い入れを強くもって、この手の本を読むと「昔の戦争はね」とかいって、観念の固まりが、自分を襲いはしないかと気がきでない。ドラマやシナリオとしては優等生なのだと思う。(もともとドラマを小説にしたものだが、ほぼシナリオ)なんとか芸術賞とかなんとか放送大賞とかを取りそうな雰囲気。たぶんこういうのが、シナリオとしては、お褒めのことばをいただくのだろうと思う。

しかし、どうも自分は、劣等派なので笑、読んだあとに異和感を感じる。たぶん活劇性のなさ=空間の広がりのないものは、あまりひかれないたちだからだと思う。テレビだからしょうがないといってしまえば、それまで。

この志願兵が生きていれば現在82歳。現在90歳前後のひとたちが、当時23歳前後で戦争に行ったのだから、それは誰が聞いても複雑ですよ、やっぱり。韓国の俳優が兵役に行くだけで大騒ぎするわけだし(チョット話しが違うか笑)。

自分の実家には、現在90歳近くの親父がいて、この前もちょっとした戦争小話。親父には悪いが、もうこういう話ができなくなるというのをひしひしと感じている。兵役や戦争を経験して”そんな体験してたの”というのがポンポン出て来る笑。たぶん今だから話せるというのがあるのだと思う。他の家族にも敬老のかたがいて、たくさん話たいことがあるのではないかと思った。この際、敬老の日が近いということもあってみんなで話を聞いてあげるというのもいいかも笑。(中には嫌がる人もいるので笑、自分は責任とりません笑)

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